第4回全国介護・終末期リハ・ケア研究会 研究大会を終えて

 この度は、第4回 全国介護・終末期リハ・ケア研究会 研究大会にご参加くださいまして、誠にありがとうございました。当日は北海道や沖縄といった遠方からもご参加いただき、職種別ではリハビリテーション専門職のみならず、看護職、介護職、医師、放射線技師、臨床心理士、マッサージ師、レクリエーション・ワーカー、事務職、そして一般企業の方など幅広く、200名近い方々にお集まりいただく大会にすることができました。

 今大会は終末期に焦点をあて、「終をみすえて~終末期に対応するリハビリテーションとケア」をテーマに掲げましたが、その内容は企画側の想定をはるかに上回る充実度であったように思います。

特別講演で大変貴重な科学的データを分かりやすく解説いただいた長崎大学の沖田実さん。シンポジウムで専門的な観点から終末期にどのように対応するべきかをご提示いただいた守口恭子さん、天野ゆかりさん、小池和幸さん、山下由香さん。時折ユーモアを交えながら終末期の対応や人の心について、示唆に富んだお話しを「対談」というスタイルの中で説いていただいた黒川由紀子さんと当研究会顧問の大田仁史先生。そして症例・事例検討ならびに研究・調査報告として、具体的な臨床での取り組みについてご報告いただいた川端恵里さん、白木美代子さん、黒部洋輔さん、扇澤史子さん、本田祐一郎さん、齋藤ひかるさん、中島駿平さん、中垣亮さん。

お一人お一人から発せられた言葉には、介護期または終末期に対応することの難しさと、それに対峙する極めて真摯な思いが含まれており、このような方々にご登壇いただけたことを感謝するとともに、今大会を運営できたことを幸せに思った次第です。

 これからも私たちの生活を取り巻く環境は刻々と変化します。しかし、その中で変わらないのは、人が生まれ、暮らし、そして亡くなるということ。今後、情勢や政策がどのように変わろうとも、介護期または終末期に対応するケアやリハビリテーションをより質の高いものとして提供できるように、また、どこに暮らしていてもそれらを受けられるように、社会に向けてモデルを示すことが本研究会の使命であるように感じました。

 今大会を開催するにあたり、企画や準備の段階からご支援・ご協力いただいた各協会や企業の皆様、経験に乏しく実績もない私たちに企画や運営をお預けいただいた研究会の皆様、そして当日ご参集くださった皆様に、改めて心より御礼申し上げます。

 

平成28年10月吉日

第4回 全国介護・終末期リハ・ケア研究会 研究大会

大会長 福田 卓民

 

 

 

 

第4回全国介護・終末期リハ・ケア研究会 研究大会

【プログラム】

【事前参加登録】

平成28年9月25日(日)に「第4回 全国介護・終末期リハ・ケア研究会 研究大会」を開催いたします.

大会長は医療法人社団慶成会青梅慶友病院の福田卓民氏,

会場は東京品川駅徒歩5分と後アクセスのコクヨホールです.

内容は大田仁史氏(茨城県立健康プラザ)と黒川由紀子氏(上智大学)の特別対談,沖田実氏(長崎大学大学院)の特別講演,守口恭子氏(元健康科学大学)天野ゆかり氏(静岡県立大学短期大学部)小池和幸氏(仙台大学)のシンポジウム,そして福田卓民氏の大会長講演を予定しております.

詳細【プログラム】

当研究会の顧問である大田仁史氏をはじめ,本邦で初めて回想法を導入した黒川由紀子氏,拘縮の基礎研究で著名な沖田実氏,認知症の作業療法で著名な守口恭子氏,ポジショニングの概念を介護福祉分野に伝えている天野ゆかり氏,レクリエーションを専門とする小池和幸氏,そして終末期リハの実践を行っている福田卓民氏といった多分野にわたる興味深いラインナップとなりました.また,介護・終末期リハ・ケアに関わる一般演題も6月1日~8月1日の期間で募集いたします.

【演題募集要項】 募集は終了いたしました。

 

是非皆さまのご参加をお待ちしております.

 

詳細は随時,ホームページに更新いたします.

 

全国介護・終末期リハ・ケア研究会 事務局

壹岐 英正