「全国介護・終末期リハ・ケア研究会」設立のごあいさつ

「全国介護・終末期リハ・ケア研究会」設立のごあいさつ

 

 終末期リハビリテーションとは,「加齢や障害の進行のため、自分の力で身の保全が難しく,かつ生命の存続が危ぶまれる人々に対して,最期まで人間らしくあるような医療,看護,介護とともに行うリハビリテ―ション活動(大田,2010)」と定義されました.また「介護が必要な人々に対し,積極的な自立支援の介護を行うとともに,廃用症候群によって介護が困難な状態になることを予防し,可能な限りの介護の困難な状態を改善する介護を行う.これによって,全介助の期間をできるかぎり短縮し,たとえ全介助であっても,終末期リハにスムーズに移行できるように努める.(大田,2010)」ことを介護期リハビリテーションの概念として提唱されました.

 

 これらの概念は,急性期リハ・回復期リハ・維持(生活)期・終末期リハに関わる全ての職種,家族,ボランティア,行政,施設にとって,賛同できるものでした.

 そこで「全国介護・終末期リハ・ケア研究会」は,これから本格化する多死・多障害時代を見据え,介護・終末期リハ・ケアに関心を寄せるすべての人々が,互いの交流と研鑽を重ねることを通して,この分野の発展と互いの向上をはかることを目的として設立いたします. 

 

 今後の研究会の発展に皆様のお力をどうかお貸しいただき,実りある研究会を続けていきたいと考ております. 

 

全国介護・終末期リハ・ケア研究会 
会長 澤 俊二